オーガニックハーブ

オーガニックハーブを育てる

オーガニックハーブを育てる

オーガニックハーブに親しむと、やはり自分でオーガニックハーブを育てたくなりますね。
化学肥料や農薬を使用せずに育てるなら、プランターひとつからオーガニックハーブが育てられます。
種子消毒をしていないオーガニックな種を購入し、まずは簡単にキッチンハーブやプランターで育てられるハーブからチャレンジできます。
本格的に環境と調和してオーガニックハーブを育てるなら、ハーブガーデンを作るを参照してみましょう。

1.有機栽培の種子を入手できる場所

有機農産物と同じように、化学肥料や農薬を使用せず、また種子消毒をせず遺伝子組み換えでない種を、「有機種子」と呼びます。
日本ではJASが有機種子を認定しています。もちろん、海外で有機種子の認定を受けた種も販売されています。
こうした種を入手できる場所をいくつかご紹介しましょう。

環境百貨TAKEI:オーガニックのハーブの種。

Greenf Field Project:ヨーロッパ有機認証のハーブの種。

たねの森:海外のオーガニック認証を受けた種

福猫屋:オーガニックのハーブ・野菜・スプラウトの種

High Mowing Organic Seeds:アメリカの家族経営によるオーガニックの種。野菜、ハーブ、花、穀物の種子は180種以上。

2.環境をオーガニックに整える

オーガニックの種を入手したら、育てる環境にも配慮しましょう。
化学肥料や農薬、殺虫剤は使わない。虫がついた場合も、ハーブの植え合わせや木酢液などで、また有害な虫を捕食してくれる益虫に住んでもらうなど、環境全体をオーガニック(有機的)に維持することができます。さまざまな生物や植物が共存し、健全に機能し、かつ人に有益なハーブを収穫できるシステムは最適ですね。

「オーガニックなシステムは、自然に逆らわず、自然と調和することによって機能している。われらの大地、水、空気から有害な化学物質を排除して、健全な環境をつくり上げるのだ」(英国土壌協会による)

人工的な薬剤を利用するよりも、長期的にはずっと有益で楽なエコシステムには、こうした方法があります。

– 有用植物:
ハーブはその成分に含む効能で人に貢献するだけでなく、育つ環境の他の植物にも益をもたらします。例えば、ローマンカモミールは昆虫を追い払うため、ネギやタマネギの近くに植えればその収穫量を増やします。またその煎じ液を苗木に蒔けば、立ち枯れを防ぎます。

ローマンカモミールとミツバチ

ローマンカモミールとミツバチ

– コンパニオンプランツ:
直訳すれば「仲間の植物」。近い場所に一緒に植えることで、双方の植物にとって益になる組み合わせです。例えば、トマトの近くにバジルを植えると、トマトにコナジラミが寄り付かないためトマトの収穫量が増えます(コナジラミはトマトよりもバジルを好んで食べるため)。 – 鳥の来る庭に:植物・ハーブにとって、害虫を避けることで健康に育ち収穫も増えますが、鳥は害虫やダニを食べに来てくれます。鳥を招くために、鳥のエサとなる種子をつけるハーブを植えましょう。エサの少ない冬には、小鳥のためのエサ場を作れば、かわいい小鳥の姿が見れて楽しみも倍増です。

小鳥のエサ場

ペットボトルと木製スプーンを利用して、小鳥のエサ場も簡単に設置

– ミツバチとチョウの助けを借りる:
植物・ハーブの繁殖には、受粉が必要。繁殖力を強く、たくさん収穫するには、受粉を媒介してくれるミツバチとチョウが飛来してくれるのがハーブガーデンのメリットに。例えば、ボリジをベニバナインゲンのそばに植えると、その収穫量が増えます。
ハーブと蝶

3.生活全体をオーガニックに

普段の生活全体を、ハーブをきっかけによりオーガニックに変えていくのもいいでしょう。
例えば、有機野菜でお料理をしたら、生ゴミは庭でコンポストに。有機肥料を購入する必要がなく、自宅で安全な肥料が作れます。
自分で作った有機野菜をお料理し、その余った部分をまた肥料に。このように循環していく農法を、”循環農法”(パーマカルチャー)といいます。
庭で取れたハーブで入れたハーブティーを味わったら、残ったハーブをまた庭の土に返せば、自分で育てたハーブがより愛おしくなるでしょう。

コンポスト

本格的な、大きなコンポスト