ハーブに親しみ、ナチュラルな生活に馴染んでくると、ハーブの質にもこだわりたくなりますね。
料理やハーブティーなど、口に入れるものだからこそ、安全で栄養価も高いものにこだわりたい。
“オーガニック”(有機栽培)のハーブは、ハーブとの関係をより優しく、深みのあるものにしていくでしょう。
オーガニックハーブのメリットは、取り入れる私たちにとって安全であるだけではありません。
オーガニックのコンセプトは、「環境の中で有機的に存在すること」。
庭にハーブを植えるのなら、化学肥料や殺虫剤を使わないハーブは、あなたの庭と生活環境をより安全にします。
様々な生物・植物の”共生”もテーマですから、いろいろな生き物の住処にもなるでしょう。
小鳥や蝶、ミツバチが訪れるオーガニックガーデンは、とても素敵です。
まずは身近なところから、オーガニックハーブを取り入れてみましょう。
1.オーガニックハーブを選ぶ
ハーブやハーブティーを選ぶとき、「オーガニック」「有機栽培」などの記載を確認しましょう。
また、オーガニックハーブの専門店などから直接購入しても、安心です。
各国の有機認証:
– 日本「有機JAS」
(有機農作物の日本農林規格)
– アメリカ「USDA ORGANIC」
(米国農務省(USDA)による有機認証)
– フランス「ECO CERT」
(フランスに本部を置く国際有機認証機関)→エコサート・ジャパン
– ドイツ「BCS OKO」
(ドイツのオーガニック認定機関)
– エジプト「ECOA」
(The Egyptian Center of Organic Agriculture)エジプトの有機農業に関する認証機関
オーガニックハーブ園・ハーブショップ(有機・無農薬栽培など):
– 香遊生活:北海道北見市で栽培されたハーブ
– LOHAS:北海道のロー(=低温乾燥)オーガニックハーブ
– 信州うらさとハーブ園:長野県上田市で、自宅の裏庭に作った500坪のハーブ園
– 薬香草園:生活の木が主催する埼玉県飯能市のハーブ園
– 落合ハーブ園:静岡県三島市、箱根西麓で栽培されたハーブ
– ダマスクの風:鹿児島県鹿屋市の有機JAS認証ローズ
2.野生(ワイルド)ハーブを採取する
汚染された環境でなければ、野生のハーブをいただくのは、簡単で、ハーブの栄養価も高くメリットが大きいでしょう。
自宅周囲に生えている野草、山や野に出かけた際にも、足元の植物に気をつけてみるといいですね。
ワイルドハーブとして商品化されているものなら、食品分析機関による残留農薬・重金属の有無のチェックがあれば、なおさら安心です。
日本の民家周辺で簡単に見つかるハーブ(野草)といえば、ヨモギ(マグワート)、イラクサ(ネトル)、タンポポ(ダンディライオン)などがポピュラーです。
<注意>
野生植物を採取する場合には、以下のことに気をつけましょう。
・野生植物保護区など、採取が禁止されている場所でないか確認しましょう。また私有地への無断立ち入りは避け、立ち入りや採取には許可を得るようにしましょう。
・採取する植物が、目的の植物かどうかしっかり確認しましょう。毒を持つ植物もあります。
さらに、オーガニックハーブを育てるなら、より深くハーブとの関わりも深いものになるでしょう。オーガニックハーブの栽培にも、ぜひチャレンジしてみましょう。