============================ 学名:Mentha spicata 分類:シソ目シソ科ハッカ属 和名:ミドリハッカ(みどり薄荷)、オランダハッカ、チリメンハッカ 英名:Spearmint 漢方薬名:ハッカヨウ(薄荷葉) ============================
とてもポピュラーなハーブのひとつ”ミント”。
ミントにはたくさんの種類がありますが、その中でもペパーミントとともに非常に馴染み深いものが、スペアミントです。
スペアミントにもいくつかの種類がありますが、味と香りはペパーミントより穏やかでスペアミントの方がより好まれることも。
<原産地>
ヨーロッパ中部~地中海沿岸
<使用部位>
葉
<形態>
草丈30~60cmで、数cm長の卵型の葉は左右に対で生え、夏~秋には先端に白~紫色の花穂(かすい:穂のような形で咲く花)をつけます。
<栽培>
初心者でも育てやすく、地下茎で増え芽も次々と出てくる力強いハーブです。耐寒性の多年草。
日当たりが良く、肥えて水はけのよい土壌が適します。
毎年秋に鉢を替えると、根腐れを防ぎ翌年も葉をたくさん収穫できます。
増やし方は、秋か春先に根挿しをします。春の終わりにやわらかい枝を挿し木しても増やせます。
<収穫>
花が咲く前に葉を摘み取ります。
<歴史>
歴史的にはペパーミントよりもスペアミントのほうが古くから利用され、聖書にも記述されているほど。
古代ギリシャ・ローマでは香水や香料としてよく利用されていました。
ミントはとても交配しやすく、スペアミントとウォーターミントを交配して出来たのがペパーミントです。
<用途>
清涼な香りは、料理やハーブティ、エッセンシャルオイルや口腔の清潔など、生活の中で多彩に利用されてきました。
身近なところでは、ガムや歯磨き粉の香料として、またケーキなどのトッピングでも馴染み深いものです。
<主要成分・作用>
・(R)-l-カルボン(60~70%):中枢神経を沈静
・(R)-l-リモネン(9~10%):リラックス効果
・1,8シネオール(2~3%):粘液排出、免疫刺激、(精油で)殺菌効果 (*禁忌成分なし)
<薬理作用>
消化不良、吐き気、お腹の張り、下痢など消化器の不調を和らげるのによく利用されます。ペパーミントと異なり禁忌成分を含まないため、子どもにも利用できます。子どものお腹の問題や、疳(かん)の虫対策にも重宝します。